以前撮った写真から。

[ひでち]

一昨年(2018年)撮影。

藤城清治さんの展示会で撮ったものです。

その中にアンデルセン童話の『ひなぎく』があったので載せてみました。

１ お百姓の家がありました。庭のはじっこに一本のひなぎくが白い花びらを開きました。空にはひばりが元気よくさえずっています。歌うことも、飛ぶこともできるひばりを、ひなぎくはえらい鳥だと思いました。庭にはつんとすましたバラや、大きいことを自慢しているシャクヤクや、色あざやかなチューリップが、目立つように咲きほこっていて、小さなひなぎくなど見むきもしませんでした。けれどもひなぎくは、庭の花たちを美しいと思い、この庭で生きている幸せを感じました。

２ そのとき、ひばりが空から舞いおりてきました。ひばりは、バラやチューリップのところには行かないで、まっすぐ土手の草の中のひなぎくのところへきたのです。〈なんてやわらかな草だろう！そしてなんとこの花のかわいらしいこと！ハートは金で、花びらは銀だ！〉ひばりはそう歌って、小さなくちばしで、ひなぎくの花にキスしました。 やがてお日さまが沈むと、ひなぎくは花びらをたたんで眠りました。そして一晩中、お日さまとひばりのことを夢にみました。

３ あくる日の朝、ひなぎくが目をさまして、花びらをひろげたときまたひばりの歌声がきこえました。けれどもその声はとても悲しそうでした。声のする方を見ると、どうしたことか、ひばりは、鳥かごの中にいたのです。ひばりはつかまえられてしまったのでした。どうにかしてひばりを助けてあげたい…… けれどもひなぎくに何が出来るでしょう。その時、二人の子供がシャベルを持ってやってきました。二人は草とひなぎくの生えているところを掘りおこして、ひばりの鳥かごの中に入れました。

４ 〈ああ……苦しい……水がほしい……〉ひばりは草の中にくちばしをさし込みました。そこにひなぎくがいました。ひなぎくは花びらから、精一杯においをまきちらしました。 夜になっても、鳥かごのところにはだれひとり、水を持ってはきませんでした。力つきたひばりは、小さな頭をひなぎくの花のうえにのせて、もう飛ぶことも、歌うことも出来なくなってしまったのです。…ひばりは死にました。そして、悲しさのあまり、ひなぎくも枯れてしまいました。

５　次の日、また二人の子どもがやってきました。そしてひばりが死んでいるのをみると、顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いてから、土をほってひばりを埋めお墓をたてました。かわいそうなひばり！死んでしまってから、涙を流したり、花を飾ったりしてくれても、それが何になるのでしょう…ひなぎくは草といっしょに道ばたに捨てられました。ひなぎくが誰よりも深く、ひばりのことを愛し、どうにかしてなぐさめてあげたいと思いつづけた心を、だれひとり知りませんでした。

[Anonymous · Accepted solution]

アンデルセンの童話

ひなぎく

初めて読みました。
このお話の何処かに救いを求めましたが、見当たりません、難しいお話でした。

[ひでち]

https://emi10s-exblog-jp.cdn.ampproject.org/v/s/emi10s.exblog.jp/amp/868842/?amp_js_v=a3&amp_gsa=1&u...

少し調べて読んでみましたが……難しい話ですね。
でも自分では二人の子どものようにはなりたくないですね。

[ひでち]

訂正

自分ではひなぎくのように、周りのことを思いやれる人になりたいです。

[Anonymous · Accepted solution]

私も今一度この作品を、調べました。
少し違う部分があるものもありましたが、
ほぼ内容は同じで、違うところと言えば、
ひばりがひなぎくに言う最後の言葉で、
君達が（草やひなぎく）来た事により広い世界を思いだし余計に辛くなる、と言って死ぬのです。

慰めてあげようと思ったひばりにさえ
文句を言われます。
それでも最後までひばりの為に薫りを沢山出し続けるひなぎく。

最後まで報われませんが、本当の愛は報われ無くても与え続けるのが本当の愛だと言う言葉を思い出しました。

[ジュンP · Accepted solution]

お疲れ様です！
悲しいお話ですね。

[ひでち]

お疲れ様です。
自分で載せておいてなんですが、なんだかやりきれない気持ちになっちゃいますね。絵柄は綺麗なんだけど。