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古峯神社 参籠(宿泊)

(06-04-2022 09:23 PM で作成されたトピック)
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栃木県鹿沼市にある
古峯ヶ原(こぶがはら)古峯神社(ふるみね神社)に参籠(宿泊)に来ました。
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この大鳥居から5.3㎞先に古峯神社が鎮座しています。

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鳥居の前で一礼をして参道に入ります。

参籠とは、
心身を慎み、期間を設け特定の場所に泊まりこむこと。
忌籠(いみごもり)と参籠(さんろう)の二つの形式がある。
忌籠りには祭祀に向けての場合や、お産や月経にともなう不浄を慎むために籠る場合がある。神を迎える祭では心身の慎みが要求され、その慎みの徹底をはかるために籠りが行われた。
参籠とは、ある目的の成就のために神仏に祈願し、神社や寺院に籠ることである。
平安時代頃から盛んになり、三日・七日・百日というように日限を決めて籠り、最終日には神仏への祈願が成就することを期待して行われた。この目的は、豊作、病気平癒、雨乞いなどさまざまであり、その方法も地域的特色を反映して行われる。特別に道場を設け、期間を区切って不断念仏に励む別時念仏も、この参籠の一種とみることができる。また、籠りの際に、飲食をともにする例も多くみられる。


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大芦川

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古峯神社は標高700mの古峯ヶ原(こぶがはら)
に鎮座している天狗信仰の神社です。

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古峯神社の社号は吉田茂謹書とありました。

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手水舎


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毛の生えた狛犬


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拝殿
古峯神社は社伝によると
今を去る1300余年の昔、隼人というお方が京都からこの地に移り、
尊(御祭神・日本武尊)の御威徳を慕いつつ、京都よりこの古峯ヶ原の淨地に遷座(創祀)申しあげたのが始まりといわれております。
その後、古峯ヶ原は、日光を開かれた勝道上人という僧侶の修行の場となり、上人は古峯の大神の御神威によって、古峯ヶ原深山巴の宿において3ヶ年の修行の後、
天応2年(西暦782年)日光の男体山に初めて登頂し大日光開山の偉業を成しとげられました。
この縁起にもとづき、日光全山26院80坊の僧坊達は、勝道上人の修行にあやかって、年々古峯ヶ原(古峯神社を中心)に登山、深山巴の宿で祈願を込め修行する慣わしとなり、その修行は明治維新に至るまで、千余年の永きに亘って行なわれました。
古峯神社はこのような古峯大神のご利益の顕著を以って全国稀にみる霊地として、火伏信仰、天狗信仰などに代表する諸人の敬虔な信仰を集め、久しきにわたってその御神威を保って参りました。明治初年には太政官布告により、神仏分離が行なわれ、仏具一切を取り除き、純然たる古峯神社となり、現在にいたっております。

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拝殿


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古峯神社は拝殿の中に入り参拝する事が出来る神社で、中は休憩所や食事会場などもあります。

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拝殿の中

御祭神は
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
別名、小碓尊(オウスノミコト)、
倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)とも呼ばれ、第12代景行天皇の皇子であります。
幼少より、特に心身共に人並み外れて勝れ、天皇より詔勅(御命令)を拝受し、天皇の御分神として国民の幸福と平和とを願いつつ、西国の熊襲と東国の蝦夷を制し国家の統一に大きな業績を遺された神様であります。
日本武尊の御神徳は、焼津の原(現在の静岡県)での火難を除かれた故事により、火防の神として全国の崇敬者より絶大なる信仰を仰いでおります。
また走水海(現在の静岡県から千葉県にかけての一帯の海)での、海神の怒りを鎮め奉ったという故事から、海上安全、大漁満足、或いは五穀豊穣の神として、農村・漁村の人々より熱烈なる信仰も集めております。
このように人智人力の及ばない処に、古峯の大神の弥高い御神威が得られるとされ、国家安泰はもとより、家内安全・商売繁盛・交通安全・当病平癒・身体健全などの、総ての開運・除災・心願成就の神として崇られるに至り、関東随一の稀に見る霊山・古峯神社として現在では一段の信仰を仰ぐ的となりました。

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古峯神社に参籠するのは今回で七度目です。まずは最初のご挨拶の参拝をしました。

参籠1日目の今日は16時半より拝殿で重要神事の『奉納の舞』が行われました。
明日の朝8時より一番祈祷と正式参拝を行う予定です。

『神事』は正式には『かみごと』と読みます。人間が生きる現世の事象(顕露事)に対する神々の世界や死者の事象を指す場合もありますが、多くの場合、神社などで行われる神様への奉仕行為をいいます。ですから、お祭りはその1部ということになります。
お祭りは農作業の始まりや収穫といった節目の時、あるいは御祭神に関わりのある特別な神事なのです。
お祭りは特別で重要な神事ですが、それだけやっていれば神様への奉仕がすむわけではありません。毎朝のお祀りも大事な神事です。
日常の奉仕がきちんとなされているからこそ、非日常の神事であるお祭りの意義が生きてくるのです。
なお、神前に神饌(神様の食事)を捧げて1日の平安を祈る神事を日供祭(にっくさい)といい、これも厳密にはお祭りに含まれます。
神社の神職が担う神事は、お祭りと日供祭だけではありません。
お参りに来られた方のご祈祷やお祓い、
あるいは結婚式や神葬祭への対応もあります。工事現場での地鎮式や上棟式、場所によっては海開き、山開きでの無事故祈願といった神事もあるでしょう。
いくつかの神社を兼務している神社では、それらでの神事もあります。
境内の掃除なども大事な奉仕ですし、参拝者への神札などの授与も神事に含まれます。


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奉納の舞の後に頂いた御朱印は
烏天狗(からす天狗)

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古峯神社創建以来、一度も消えたことがないと言われている不滅の御神火。
24時間365日、当直の神職の方が火の番をしており厳重に管理されております。

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天狗の間
古峯神社は別名「天狗の社」とも呼ばれ、神社内参籠室や廊下には所せましと天狗の面、或いは、扁額・威儀物(火ばし、下駄、わらじ、天狗人形)が掲げられております。
これは熱心な崇敬者から心願成就の暁に奉納されたものばかりです。

天狗は御祭神のお使いとして、崇敬者に災難が起こった時、直ちに飛翔して災難を取り除いてくれる(災厄消除・開運)偉大なる威力の持主として広く根深い民間信仰を集めております。
顔が赤く鼻の長い天狗を「大天狗」、黒いくちばしのある天狗を「烏天狗」と申します

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古峯神社では御祭神、日本武尊の神使(眷属)は天狗となっています。

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最初にご挨拶
今日、特別に泊めて頂く事になった宿坊
『天狗の間』
一番最初に、ここに訪れた時はそのあまりの威厳さに、敷居を跨ぐ事が出来ませんでした。

空気が他とは全然違います!!

天狗の間は30畳あり、本来は古峯神社の神使(眷属)天狗を御神体として祀る神聖な場所で、参拝をする為の部屋です。
今回は宿坊として特別に用意して頂きました。


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この天狗の素材は欅で目通り五尺(1.5m)の心去りを用いて一刀彫りで奉製されたものです。雄渾な素彫りの中に穏和な変貌を秘め金泊漆・群青・緑青・瑪瑙などの極彩色の中に優雅を湛え江戸時代の作と推定されております。
昭和五十七年に日光市の岸野漆工芸社(文化庁指定)に依頼、初めて化粧直しを行ったものです。

右側 大天狗
顔の長さ 五尺八寸(1.76m)
顔の巾 三尺五寸(1.06m)
鼻の高さ 三尺(91㎝)
鼻の太さ(目回)四尺五寸(1.49m)
総重量 三十五貫八百匁(134.25kg)

左側 烏天狗
顔の長さ 五尺二寸(1.58m)
顔の巾 三尺五寸(1.06m) 
鼻の高さ 三尺(91㎝)
総重量 四十一貫八百匁(156.75kg)

眉毛、髯などはマニラ麻で作られております。
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潔斎場は温泉ではありませんがゆっくり浸かる事が出来ました。

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晩御飯は神饌(神様にお供えされた食事)の
『おさがり』を御神酒と一緒においしく頂きました。

明日は朝8時から一番祈祷と正式参拝を行います。

古峯ヶ原 古峯神社 参籠
一泊二食付き
大部屋 6,600円
個室 7,700円
天狗の間は大部屋と同じ価格ですが、
泊まる事は難しいです。交渉次第では宿坊として用意して頂ける可能性はあります。
個室にはテレビが用意されています。

大部屋、個室とも1名から利用可能となっております。
27個のコメント
雄
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参籠する場合には事前予約が必要になります。
arioo
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ありがとうございます😊
雄
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バス🚌の時間です20220605_104400_9378_1654393443.jpg
arioo
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保存させていただきました😊
とめ
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真夜中にこんばんは 😃 🌃

古峰神社にお詣りさせていただきました 🙏
一の鳥居から5.3㎞とは驚きですね 👀
横から見る限り優しそうな狛犬さんにこれまで見たことのない拝殿など興味深く拝見させていただくと共に参籠や
神事のことなどこの度も勉強させていただきました🙇
天狗の間で神に抱かれ眠られて良い朝をお迎えのことと思います。

朝8時には一緒に参拝させていただこうと思います 🙏

PS;日本武尊が焼津の原での火難を除かれた話がありましたが、その際に草を薙ぎ払って災難から逃れたので、
天叢雲剣が草薙剣と呼ばれるようになったのではないかと私は推測しているんですよ。失礼しました🙇
雄
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おはようございます☀️😃毎度コメントありがとうございます🙏

天狗の間👺での宿泊、とても良く眠れました😊いつ来ても良い神社です。

草薙剣の話、そう言われてみると確かに話のつじつまが合いますね😊また一つ知識が身に付きました。ありがとうございます🙏
野生の鹿
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こんばんは。
昔、天狗の間に一泊させていただきました。
変わってなくてすごく懐かしい気持ちになりました。
雪が膝まで積もってた日に奥宮に何時間もかけて行ったら、一面の雪にどこに奥宮?と探したことがありました。
雄
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こんばんは
コメントありがとうございます🙇
古峯神社は何回か参籠していますが天狗の間はこの日初めて宿泊させて頂きました。

野生の鹿さんも天狗の間に宿泊なさったのですか。それはとても良い思い出になった事でしょう。天狗の間はなかなか泊まれませんからね。

古峯ヶ原は大雪が降る所なので大変だったでしょう。

古峯神社はこれからも宿泊しに行こうかと思っています。
野生の鹿
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リプありがとうございます。
天狗がいる間の迫力はそこに泊まった人にしかわかりませんよね。
私は昔1回しか泊まった事ないんですが、写真拝見して、またいきたくなりました。
たくさんの素敵な写真アップしていただいて本当にありがとうございます。
雄
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フォローして頂きありがとうございます。こちらもフォローさせて頂きました。今後ともヨロシクお願いします。

余談ですが、私の地元に鎮座する鹿島神宮は
創建から2,600年以上の由緒ある古社で、伊勢神宮、香取神宮と共に日本三大神宮の一つに数えられています。
鹿島神宮の御祭神 武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)の神使が鹿なんですよ。

奈良の国宝、春日大社では、
春日大社創建の際、鹿島の神が白い鹿に乗って現れたという言い伝えがあり、
春日大社の第一殿に鹿島の神が祀られています。

鹿島神宮、春日大社では鹿は特別な存在で古来より手厚く愛護されております。

なので『野生の鹿』と言う名前をみた時は、なんてお洒落な名前なんだろうなと思いましたよ。