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奉拝 大前神社 (おおさき神社)

(05-21-2022 10:16 PM で作成されたトピック)
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延喜式内社 大前神社
近くに来たので、久しぶに大前神社に参拝に伺いました。
下野国 延喜式内社12社のうちの1社です。

身だしなみをきちんと整え、一礼をしてから鳥居️をくくまります。

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敬神崇祖 神人合一

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参拝をする前には必ず手水舎で手と口を清める禊を行います。

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御祭神は
大国主命(オオクニヌシノミコト)
事代主命(コトシロヌシノミコト)

社伝によると、
大前神社は今から約1500年程前、雄略天皇の御代鎮護国家、殖産開拓の守護神として鎮座されました。神護景雲元年(767年)に壮厳な社殿を造営し、延喜年間には醍醐天皇の勅命により延喜式内社に選ばれ、朝廷より国幣小社として幣帛を賜った由緒ある神社です。御祭神は大国主命(だいこく様)と事代主命(えびす様)です。
大国主神は大きな袋を担ぎ、打出の小槌を持った神話の中で白ウサギを助けた神様で、
家内安全、健康、病気平癒、縁結びの御利益がある神様です。
事代主神は釣竿を持ち、お魚を抱えた神様で、商売繁昌、漁業守護、災難除けの御利益があります。この二人の神様は二福神と呼ばれ、大変親しみのある神様ですが、実は親子の神様で、大国主神が父親、事代主神がその息子さんです。
大前神社の神様のお使い(眷属)は『鯉』です。本殿や拝殿にも彫刻や絵があります。
平成元年に奉安された日本一のえびす様も金色の鯉を抱いています。皆様の願い事を神様の使い『鯉』が瀧登りをして神様にお伝えし、福の神だいこく様とえびす様が叶えて下さいます。


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拝殿
二礼二拍手一礼の作法で参拝しました。

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オオクニヌシは多くの名前をもつ異名同一神としても知られています。
代表的なものをあげると、
大国主命 (大いなる国の主の神)
大穴牟遅神 (多くの功名をたてた神)
葦原色許男神 (地上の勇者神)
八千矛神 (多くの武力を持つ神)
宇都志国玉神 (大地の神霊たる神)
などがあります。カッコの中に示した意味からわかるように、これらの名前はオオクニヌシの偉大さを表す称号です。
いかにオオクニヌシが崇敬されていたかがわかります。しかし、最初からそのように強い神様ではありませんでした。
オオクニヌシの神話では「因幡の白ウサギ」の話が有名ですが、この時のオオクニヌシは稲葉(因幡)のヤガミヒメ(八上比売)に求婚しに行く八十神と呼ばれる兄たちの荷物持ちをさせられていました。
ところが、白ウサギを助けた知恵と優しさからヤガミヒメの結婚相手に選ばれました。
逆恨みした八十神たちはオオクニヌシに迫害を加え、2度も死に至らしめます。
母神の献身で復活は遂げましたが、さらなる迫害を恐れて根の国のスサノオ(素戔嗚尊)のもとに逃げることにしました。
スサノオはいくつもの試練を与えますが、オオクニヌシはそれを乗り切りスサノオの娘のスセリビメ(須勢理毘売命)と宝物を持って地上に戻ります。
そして、八十神を討って地上の王になりました。その後、オオクニヌシはスクナビコナやオオモノヌシの力を借りて地上の開発に務めます。
ところが、アマテラスが地上の統治は自分の子孫がすべきだと考え、国を譲るよう使者を送ってきたのです。


大国主神~表記は『古事記』による。
『日本書紀』では大己貴命(おおなむちのみこと)、葦原醜男神(あしはらしこお)、
八千矛神(やちほこ)、顕国玉神(うつしくにたまのかみ)と書く

牛頭天王~京都の祇園信仰では神仏習合の神様で建速須佐之男命と同一神ですが
『先代旧事本紀』では大国主命の荒魂と解説しています。


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本殿
オオクニヌシは敵対する八十神を倒し、国土の開発を行って地上の神々(国つ神)の王として尊崇されるようになりました。
しかし、もともと日本の国土は伊邪那岐(イザナギ)、伊邪那美(イザナミ)によって生み出されたものですから、その御子で後継者でもある天照大御神(アマテラス)が統治すべき場所だといえます。そこでアマテラスはオオクニヌシに対して統治権の譲渡(国譲り)を迫る使者を送りました。
ところが、使者たちはオオクニヌシに懐柔されてしまい、天上界へ報告すらしないという有様でした。
そのようなことが続いたため、アマテラスは実力行使をすべく武神の派遣を決めました。
奇妙なことに、『古事記』と『日本書紀』で派遣された武神が違っています。
『古事記』では武甕槌大神(タケミカズチ)が派遣されたとありますが、
『日本書紀』では経津主大神(フツヌシ)が派遣されることになったがタケミカズチが不満を述べたので副将とされたとあります。
『古事記』をもとに話を続けますと、
出雲の稲佐の浜に降りたタケミカズチは逆さに立てた剣の上に座ってオオクニヌシに国譲りを迫りました。これに対しオオクニヌシは御子たちに聞いて欲しいと言い、その一柱のコトシロヌシは国譲りに賛成しましたが、もう一柱のタケミナカタ(建御名方神)はタケミカズチに力比べを挑みました。
しかし、若い葦の葉を扱うように投げ飛ばされてしまい、信州の諏訪に逃げ込んだのでした。これを見たオオクニヌシは国譲りを承諾し、代わりに立派な宮を造って欲しいと言ったのです。
その願いに応じて造られたのが杵築大社(出雲大社)だと言います。
しかし、『出雲国風土記』では出雲の神々がオオクニヌシのために造ったとされています。

国譲りで登場した武神達と、お祀りしている主な神社
武甕槌大神 (鹿島大明神)
常陸国一之宮 鹿島神宮 (茨城県鹿嶋市)
春日大社 第一殿 (奈良市春日野町)

経津主大神(香取大明神)
下総国一之宮 香取神宮 (千葉県香取市)
一之宮 貫前神社 (群馬県富岡市)
春日大社 第二殿

建御名方神
諏訪大社(長野県諏訪地方)

杵築大社
現在の出雲大社の事
延喜式神名帳には出雲国出雲郡に「杵築大社」とあり、名神大社に列する。
明治維新に伴う近代社格制度により、
明治四年(1871年)に現社名に改称された。


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拝殿、幣殿、本殿ともに国指定重要文化財

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境内にある日本一の大えびす
大前恵比寿神社にも参拝しました。

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日本一の大えびす
由緒によると
大前恵比寿神社は平成元年に遷座され、本殿の上に鎮座する御神像は地上からの高さが20mで日本一の高さと御利益を誇ります。
御祭神は事代主神。

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拝殿の中です

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鶴の泉


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御神水を取る事が出来ます。

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参拝後に頂いた御朱印は通常版のものを頂きました。


長い投稿になりましたがご覧頂きありがとうございます。
12個のコメント
係長
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自分も先週行きました。ありがとございます😆💕
雄
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こんばんは😃🌃そうでしたか
ここの神社も、いつ来ても良い場所なのでまたお参りに伺いたいと思ってます🙋
こちらこそコメントありがとうございます🙏
とめ
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こんばんは 🌃
大崎神社にお詣りさせていただきました 🙏

神々の話は面白いですよね🙋
日本人がこの面白い神々の話にもっと触れるような環境があれば良いと思うのですが、それは戦前の教育にも繋がるとしてできないことなのでしょうかね 😅
私は古事記派(?)ですが、一度日本書紀も読んでみようかなぁと思いました🙋
前回の投稿の時も思いましたが、大前神社のえびす様は現代風なのか細面ですね 👌
今日も勉強をさせていただきました🙇

明日も良い日でありますように・・・ 🙏
雄
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こんばんは😃🌃
大前恵比寿神社は平成元年に遷座されたので現代風か神社の設計なのか定かではないですが細面ですね😊恵比寿様、大黒様はふくよかなイメージがあります😃

教育の場では國學院大学や皇學館大学などの養成機関で神道や神話専門の授業や研修を受けられるみたいですが、もっと身近に触れるような環境はあっても良いと思います。古来からの我が国固有の文化なのですから。

いつも有難いコメントに感謝いたします。

明日も良い1日でありますように🙇

とめ
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大変申し訳ありません🙇
神社名を間違っていたので訂正いたしました。
雄
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誤字脱字は私にも四六時中ある事です 😂
だからどうかお気になさらずにお願いします🙇

arioo
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大前神社ですね
大丈夫でしたか?

良い時間でしたね
お疲れさまでした
雄
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こんばんは😃🌃
帰る頃にちょうど雨が降ってきましたが大丈夫でした👍ありがとうございます🙇
arioo
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地震大丈夫ですか?