オリジナルトピック:

笠間稲荷神社と八重の藤

(04-30-2022 04:27 PM で作成されたトピック)
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藤の花が満開の頃だと思い、笠間稲荷神社にお参りに伺いました。

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鳥居️の前で一礼をしてから中に入ります。

神社の鳥居は、「神域を表徴する神門」 
であり、 ここから先が神聖な神域であることを示しています。 
鳥居の起源、原形については諸説ありますが、 語源は、 願い事が「神様に通り入る」 が転化したものとか、「鶏居 (とりい)」との説があります。しかし、鳥居の本義は「鳥がとまり居る処」という意味から来たものです。時計のない時代、日本鶏の鳴き声は、時を知る上で大変重要だったからです。

鳥居は神社を象徴する建築物です。
2本の柱と2本の横木からなる簡単な構造ですが、それだけに遠くからでも存在を認められます。また、鳥居はそこから内が聖なる場所である事を示す結界でもあります。扉などはありませんが、これがあることでみだりに入ってはいけない場所であることが明示されるのです。
このように神社には不可欠な鳥居ですが、起源や名前の由来など、ほとんどわかっていません。
古代には死者の霊は鳥の姿になると信じられたことと関係があるという説、
インドのトラーナという門や中国の華表という標識が起源という説がありますが、いずれも立証されていません。
なお、鳥居は構造ながらバリエーション豊富です。
大きく分けると簡素な『神明系』と装飾性が高い『明神系』の2種があります。
参拝した神社の鳥居がどの形式か調べてみるのも楽しいです。

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参道


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手水舎


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楼門


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日本三大稲荷 笠間稲荷神社 拝殿
創建は社伝によると、
飛鳥時代の白雉2年(651年)創建の大社。
京都の伏見稲荷大社、佐賀の祐徳稲荷神社と並ぶ日本三大稲荷の一つとされている。五穀豊穣、商売繁盛などのご利益を求め、年間350万人程の参拝客が訪れる。

愛知県の豊川稲荷も日本三大稲荷の一つに数えられますが、こちらは曹洞宗の寺院、
妙厳寺で御本尊が千手観音です。
豊川稲荷の稲荷とは境内の鎮守神として祀られる荼枳尼天(だきにてん)の事です。



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二礼二拍手一礼でお参りをしました。

稲荷神社の神様はキツネではありません。
稲荷神社の御祭神は
宇迦之御魂神 (ウカノミタマノカミ)

生命の根源を司る命の根の神様です。
殖産興業の神、蘇生 (よみがえり) の神(復活の神)、生成発展の神、産霊(むすび) の神、火防の神として、その御神徳は広大無辺です。 私たちは常に大神様の御霊のお働きによって生かされており、 人間生活に
大変関わりの深い神様なのです。
そして稲荷の大神様にお仕えする狐や馬は、八幡神社の鳩や氏神様の狛犬と同様に、神様のお使いをする神の使い、眷属(けんぞく)などと呼ばれる霊獣なのです。
これは人間が持っているさまざまな欲望を、 神様に直接お願いするのは畏れ多いこととして、特別に選ばれた動物を通してお願いすることが中世時代には行われたのです。
神道の原形としてみると、山の神は春、山から降って田の神となり、 稲作の収穫を終えた秋に山へ帰って山の神となります。 狐も農事の始まる初午ごろから収穫の終る秋まで人里に姿を見せていて、田の神が
山へ帰られる同じころに狐も山へ戻ります。 このような神道の原形である田の神、山の神の信仰と、これらの神と同じ時期に人里に姿を見せる狐の行動が、
「稲荷」 と狐の関係を象徴しています。


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宇迦之御魂神

稲荷神
全国の神社を祭神別に分類すると、八幡神を祀る八幡宮・八幡神社が一番多いといわれます。しかし、路傍の小祠や屋敷内にある邸内社まで含めると、おそらく稲荷神を祀る神社が1番になるでしょう。
稲荷信仰は全国に広まっていますが、とくに江戸での人気が高く、多いもののたとえにされたほどです。
しかし、もともとは平安遷都前の京都を開拓した渡来系氏族の秦氏の氏神でした。
その創建の由来は『山城国風土記』に記されています。それによると、秦氏の祖先の秦の伊侶巨(いろこ)は富み栄えていたため、餅を的に矢を射ようとしました。ところが、餅の的は白鳥になって飛び立ち、山に降りて稲になったのです。
そこで伊侶巨はそこに社を建て、社の名前を稲成り(稲荷)とした、というものです。
この餅の白鳥が降り立ったという山が、
伏見稲荷大社の本殿裏にそびえる稲荷山です。
この稲荷神の信仰が平安時代以降、全国に広まっていくのですが、これには東寺が果たした役割が大きいようです。

東寺に伝わる伝承によると、空海は紀州の田辺で稲荷神と出会い、都に来るようお願いをしたとされます。数年後、稲荷神は2人の婦人と2人の子供を連れて東寺を訪問してきたので、空海は歓待をしたのち、稲荷神一行を稲荷山に案内して、ここに鎮座するよう言ったとしています。
春におこなわれる伏見稲荷大社の稲荷祭では、神輿が東寺の前に立ち寄り、東寺の僧侶たちの読経を受けます。これは稲荷神と空海のエピソードに由来するものといわれます。

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笠間稲荷神社の楼門側にある大藤(おおふじ)の花は満開に咲いていました。

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樹齢400年 八重の藤

二株の藤樹は、毎年5月10日ごろに花を咲かせます。
楼門側の藤は、淡紫色の蝶形の花を付け、 150cmにもおよぶ長い総状の花穂を垂らします。また、拝殿側の八重の藤は、 濃紫色の葡萄の房のように花弁が集合して咲き実を付けない珍しい種類です。 樹齢400年の二株は天然記念物に指定されています。 これらの藤は、拝殿造営前は池のほとりに繁り、池に映る藤の美しさから、笠間の俳人たちが明治26年に芭蕉の句碑を建てました。

「しばらくは 花の上なる 月夜かな」
 松尾芭蕉

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八重の藤はまだ時期が早かったらしく、今週頃から咲き始め、GWの頃が見頃だそうです。

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八重の藤の特徴は八重咲きという葡萄の房ような花を咲かせます。

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樹齢400年の八重の藤は笠間稲荷神社でしか見ることが出来ません。

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大藤と拝殿

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右側(楼門側)の大藤は花満開でしたが、
左側(拝殿側)の八重の藤はまだ早かったようでちらほら咲いている感じでした。

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本殿は国指定重要文化財
笠間稲荷神社の本殿は使われている材料や彫刻が物凄く、鳥肌が立ちました。
30分位ずっと眺めてました。本当に凄い造りです。
写真でしかお見せする事が出来ないのが残念でなりません。

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参拝後に頂いた御朱印

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本殿裏にある狐塚
他の稲荷神社で眷属の役割を果たしたキツネを休ませている所だそうです。

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聖徳殿

境内社の聖徳殿
御祭神は大国主神
(常陸七福神 大黒天)

「大黒様」とも呼ばれて親しまれている七福神の一つの神です。仏教とともに日本に伝えられ、大国主神と習合の神となりました。
糧食を司る神で。福徳や財宝を与える福の神として信仰されています。
なお、大国主神は、島根県の出雲大社の御祭神であり、日本で一番古い神社として知られている奈良県の大神神社の御祭神、大物主神と異名同一神です。笠間稲荷神社では、常陸七福神の一つとして大黒天を祀っています。 大黒天といえば、米俵の上に乗った御姿が一般的とされていますが、 これは元禄時代以降の御姿で、笠間稲荷神社にお祀りされている大黒天は、くくり頭巾、狩衣姿で、左肩に袋を背負い、右手に打ち手の小槌を持った本来の御姿をしています

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日の丸は日本人の心の故郷です。
さざれ石にと日の丸に一礼をしました。

長い投稿になりましたが見て頂きありがとうございます。
21個のコメント
あっこです
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おはようございます(*^^*)
笠間稲荷神社は、茨城県ですよね?

昔父親が雪が降って仕事ができない時期は、出稼ぎに笠間に行ってました😊🎶

何度か私も行きましたが…父の所へ直行で
観光できずだったので
こんな立派な神社あるの雄さんの投稿で知りました😳

ありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)”peko
雄
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おはようございます☀️😃投稿見て頂きコメントありがとうございます🙏
お父様が笠間に出稼ぎに来てらっしゃったのですか😊
茨城の笠間稲荷神社は日本三大稲荷の一つに数えられているので、大きくて立派なお稲荷様です👍

それに、笠間市は陶芸の笠間焼で
も有名な所なんですよ😃

もし今度、笠間市に来る機会がありましたら、是非一度、笠間稲荷神社に行ってみて下さい👍